ページ解析というと取得したデータ(数値)を小難しく分析して…というイメージがあるかと思いますが、できるだけシンプルに「ここに興味を持たれている」「ここが読まれていない」といった事が分かった方が楽ですよね。
今回紹介する「Ptengine」はヒートマップを使ってユーザーの興味を視覚的に確認する事ができるプラグインです。
プラグインの導入方法からヒートマップの設定方法、データの見かたや活用方法をまとめていますので、ページの解析をしてみたいという方は参考にしていただければと思います。
Ptengineとは
株式会社Ptmindが提供しているデータ解析ツールです。
ユーザーの行動をヒートマップで確認する事が可能で、ユーザーがどこに興味を持っているか、どのコンテンツがユーザーに刺さっているかといった内容を視覚的に分析する事が可能です。
もちろんPVや滞在、離脱といったアクセス解析ツールとして必要な機能も備えつつ、ページ毎にユーザー行動を分析する事が可能ですので、誰でもわかりやすくページ解析をすることが可能です。
この記事では、その中でもWordPress向けに提供されているPtengineのプラグインについて解説しています。
プラグインの導入方法
現在PtengineのWordPress用プラグインは一般公開されていない為、公式の一覧で検索してもヒットしません。
プラグインのファイルをダウンロードし、手動でWordPressにアップロードしていく必要がありますので、その方法を解説していきます。
ファイルをダウンロードする
Ptengineのプラグインは、現在こちらで公開されているようです。
上記リンク先に遷移するとプラグインのフォルダをダウンロードすることが可能です。
画面右上にあるダウンロードボタンを押して「ptengine-wordpress-plugin.tar」をPCに保存しましょう。
ファイルをWordPressにアップロードする
次にダウンロードしてきた「ptengine-wordpress-plugin.tar」を解凍します。
.tarファイルを解凍できるソフトなら何を使っても問題ありません。
ファイル構成は
上図のようになっているかと思います。
こちらのファイルを、FTPソフトを使ってWordPressの
ドメイン名/public_html/wp-content/plugins/
階層の中にアップロードします。
すると、WordPressのプラグイン一覧に
このようにPtengineのプラグインが表示されますので、「有効化」をクリックします。
プラグインのダウンロード~アップロードまでは以上で完了となります。
FTPツールの使い方についてはこちらから!
Ptengineへの登録を行う
プラグインのアップロード~有効化が完了したら、管理画面の左メニューに「Ptengine」の項目が表示されます。
メニューの「Ptengine」をクリックすると会員登録の画面が開きます。サービスを初めて使う場合は会員登録が必要となります。
登録は無料で行うことができますのでメールアドレスとパスワードを記入して先に進みましょう。
無料登録を押すとプロファイルが自動で作成されます。
プロファイル名は基本的にドメイン名がそのまま使われますので、必要に応じて自身で変更しておきましょう。
プロファイルを保存すると、契約プランの通知画面が表示されます。
無料版で利用できる範囲は3,000PV/月までとなりますので、それ以上のPV数があるサイトの場合は有料版への移行が必要となります。
最後に「今すぐ利用開始」をクリックするとPtengineへの登録は完了です。
このようにポップアップが表示されますので、「WordPress版を使う」を押しましょう。
すると訪問者数や滞在時間、流入元、デバイス情報といったデータが記載されたダッシュボードが表示されます。
これでPtengineを利用する準備が整いました。
ヒートマップの設定をする
Ptengineの最大の特徴と言えば、ユーザーの行動を視覚的に確認する事の出来る「ヒートマップ」です。
そちらを使えるように設定をしていきましょう。
まずは管理画面左メニューの「Ptengine」→「setting」と進みます。
すると、このような画面が開きますので「設定」をクリック
このように設定画面のダッシュボードが別画面で立ち上がりますので、「ヒートマップ」の項目をクリックしましょう。
ヒートマップの説明が記載されたページへと遷移しますので「ヒートマップ設定」をクリック
有料版では計測可能なページのすべてが測定対象となっていますが、無料版の場合はヒートマップを確認したいページを事前に登録しておく必要があります。
なお、無料版では測定できるページ(URL)は1つまでとなっていますので、試しに使ってみて良さそうであれば有料版の導入も検討してみてください。
計測したいURLを設定する
それでは計測をしたいURLをヒートマップの管理画面で登録していきましょう。
「ヒートマップ設定」をクリックした後に遷移したページの右上に「+ ヒートマップを追加」という項目がありますのでこちらをクリックします。
するとこのようなポップアップが立ち上がりますので、測定したいページのURLを記入し保存します。
これでヒートマップ測定ページの設定は完了です。
ヒートマップを確認方法
設定したページのヒートマップを確認したい場合は、Ptengineの管理画面の「インサイト」→「ヒートマップ」と進みます。
すると
このようにデータを確認する画面が表示されます。
ここで確認できるのは
・クリックヒートマップ
・アテンションヒートマップ
・ページ分析
・スクロール到達率
の4項目となります。それぞれ、
クリック
クリックが多い場所を赤色で表示します。
クリックしてもらいたいコンテンツがユーザーに正しくクリックされているか、予想外の部分でユーザーが興味を持っている部分は無いか、クリックができない領域をユーザーが誤クリックしていないか等が確認できます。
アテンション
訪問者が長く滞在している場所が赤く表示されます。
コンテンツの中で特に見せたい部分をユーザーが認知しているかどうか、注目されているコンテンツは想定通りの場所かといった事が確認できます。
もし予想外のところがユーザーに多く見られているようであれば、コンテンツの順番や構成の見直しが必要であることが分かります。
ページ分析
ハンバーガーメニューやアコーディオンで隠れている要素のクリック数を確認する事が可能です。
クリックヒートマップよりも各クリックを詳細に確認することができますので、PVに対してどれぐらいクリックされているのかといったデータを確認する事が可能です。
これらの項目を駆使し、ページのどこにユーザーが興味を持っているのかを確認し、コンテンツをブラッシュアップしていくという使い方が可能です。
まとめ
導入が少々手間ですが、アクセス解析に利用できるデータの取得だけでなくヒートマップを使って、より視覚的にデータ解析ができる「Ptengin」は非常に便利なプラグインです。
ヒートマップを確認する事で予想外のところにユーザーが魅かれている、こちらで想定していた動きを取っていない、といった事が目で見て判断できますので、データをこねくり回してページ解析するような手間を省くことができます。
(より詳細にページを分析をするにはもちろんこねくり回すことも必要ですが)
無料版では1ページしか分析できませんが、それでも十分有用に使う事は可能ですので先ずは試しにプラグインを導入して使ってみてください。