WordPressだけで簡単にアクセス解析を行えるプラグイン『WP Statistics』をご紹介します。
アナリティクスなどの外部ツールを必要とせず、WordPress内で簡単にサイトのアクセス状況を確かめることのできるプラグインになりますので、アクセス解析を始めたい方は是非導入してみてください。
この記事では、WP Statisticsのインストール方法から設定、各項目の見方まで説明します。
WP Statisticsをインストールする
まずはWP Statisticsをインストールしてみましょう。
管理画面左メニューの「プラグイン」→「新規追加」からWP Statisticsを検索します。
すると、このようなプラグインが検索結果に表示されるかと思いますので、「今すぐインストール」→「有効化」でプラグインのインストールは完了です。
インストールが完了すると、管理画面のメニューに「統計」という項目が増えているかと思います。アクセス状況の確認はダッシュボードの他、各項目の詳細はこちらのメニューから確認する事ができますので覚えておきましょう。
WP Statisticsを設定する
WP Statisticsは基本的にインストールすればそのまま使えますが、一部設定を変更する事でより使いやすくなります。変更する事でアクセス状況が見やすくなるポイントを解説いたしますのでご自身のサイトに合わせて設定を変更してみてください。
以下の内容はすべて「統計」→「設定」と進んだ先で変更が可能です。
アクセスの除外設定
アクセス解析を行ううえで、自分(を含むサイト更新者)のアクセスがデータとして計上されてしまうと正しい測定ができません。ですので、WordPressにログインしているユーザーのアクセスをデータから除外する設定を行います。
「設定」→「除外」タブを開き、除外するユーザ役割の項目で、必要な部分にチェックを入れておきましょう。
管理者~寄稿者までにチェックを入れておくとサイト更新者のアクセスはすべて除外することができますので、自身のサイトに合わせて設定しておきましょう。
保守設定
サイトにはGoogleなどのクローラーが定期的に訪れ、構造や記事をチェックしていきます。
こちらのアクセスが計上されてしまうと同じくデータが濁ってしまいますので、クローラーのアクセスを計上しないように設定しておきましょう。
「設定」→「保守」タブを開き、ヒット数が多すぎる訪問者を除去するの項目にチェックを入れておきます。
Purge visitors with more thanでは1セッションでいくつ以上のページを見た場合にクローラーと判断するかを設定できます。
サイトのindex数や扱っている記事のテーマによって数字は変わると思いますので、一概にいくつがは言えませんが、デフォルトで設定し徐々に調整していく形でも問題ないかと思います。
訪問者の国、都市の取得
サイトによってはどの地域からの流入が多いかを確認したいという場合があると思います。
WP Statisticsはデフォルトでは国、都市のデータを取得していませんが、「設定」→「外部」タブにあるGeoIPの設定を変更すると国、都市の取得が可能になります。
GeoIP collectionとGeoIP Cityにチェックを入れておくと、それぞれ訪問者の国と都市をデータに計上してくれます。
観光系、宿泊系のサイト等でどの地域からのアクセスが多いか知りたいといった場合には設定しておくと良いかと思います。
WP Statisticsでのアクセスデータ確認方法
設定が終わりましたら、続いてデータの確認方法を解説していきます。
概要
基本的なデータを一覧で確認したい場合に使用します。
今日、昨日、1週間といった単位でのアクセス数や訪れたユーザーが利用している環境、どのページがよく見られているか等が数字とグラフで確認できます。
ざっくりとサイトの傾向を把握しておきたいという場合は概要を確認するだけでもある程度の情報を確認できます。
ヒット数(ヒット統計)
ページの訪問者数をグラフで確認する事が可能です。
日付を指定して確認できますので、期間を通してのアクセス傾向や季節による変動、記事をリライトしたことでのアクセス数の増加等、サイト運営の中で一番気になるポイントを確認することができます。
オンライン(オンラインユーザー)
リアルタイムでサイトを見ているユーザーの情報を確認できます。
参照元(トップ参照サイト)
ユーザーがどのサイトから流入したかを確認することができます。
ただし、記事単位での確認はできないようですので、どういったサイトから流入があるのかを大まかに把握する事しかできません。
検索ワード(最新の検索ワード)
ユーザーがどういったワードで検索をしてページにたどり着いたかを確認できます。
情報は取れたり取れなかったりしますが、ある程度の情報を得ることは可能です。
どんなキーワードで流入しているかは大事な部分ですので、こちらに関してはサーチコンソールなどで詳しく確認したほうが良いかと思います。
サーチエンジン(参照元検索エンジンの統計)
サイトを探した際に、どの検索エンジンを使ったかをグラフで確認する事が可能です。
Googleが大半を占め、次いでYahoo!となる事が多いでしょう。
ページ(トップページ)
訪問者の多い5ページのアクセス状況を確認できます。
5ページ以上の確認はできませんが、期間を区切ってアクセスの傾向を見ることはできますので人気記事にどれぐらい人が訪れているかを確認する際に使います。
訪問者(最近の訪問者)
直近でサイトを訪れたユーザーの利用しているブラウザやIP情報、参照元サイト等を確認する事が可能です。
Categories・Tags・Authors
記事カテゴリやタグ、WordPressユーザーごとのアクセス状況を確認する事が可能です。
どのカテゴリの記事がよく読まれているか、どのライターが書いた記事が一番読まれているかといったデータを見ることができます。
ブラウザ(ブラウザの統計)
サイト訪問者の利用しているOSやブラウザの割合を円グラフで表示します。
残念ながらブラウザのバージョンまで確認する事はできません。
今日のトップ訪問者(今日のトップ100訪問者)
当日のアクセス数が多いユーザー順に100番目までのデータを確認できます。
その他のデータ確認方法
上記の確認方法に加え、ダッシュボードと投稿一覧画面でもデータを確認する事が可能です。
ダッシュボード
ダッシュボードでは、クイック統計としてこのような形でアクセスの概要を確認する事ができます。内容は概要に表示される「ヒット統計」と「概要」のアクセスデータと同じになります。
投稿一覧
投稿一覧では記事の閲覧数を確認できます。
まとめ
以上がWP Statisticsのインストール方法から設定、各項目の見かたとなります。
WP StatisticsではGoogleアナリティクスのように細かいデータを確認する事はできませんが、記事がどれぐらい見られているのか、どれぐらいの人がサイトに訪れているのかといった簡単なデータを確認する事は可能です。
ご自身のサイトへのアクセスが気になるという方は、簡単に導入できるWP Statisticsを一度インストールし、その傾向をつかんでみるとよいでしょう。